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4.水上マーケット |
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商品をどっさり積んだ小船が運河にたくさん集まっているのが、名物の水上マーケットです。もともとは庶民の台所の役割を果たしていたようですが、観光地化されてしまって、今では観光客相手に高値をふっかけてくる商売人の集まりになってしまったそうです。
バンコクで水上マーケットというと2つあって、一つはワット・サイ水上マーケット。ただ、こちらが完全に観光地化されて本来の機能を失ってしまったので、タイ政府が新たに開発したのが、ダノムン・サドゥアク水上マーケットです。今回私が行ってきたのは、観光地のワット・サイのほうです。
まずは、迷路のように入り組んだ運河を、「ロングテイルボート」でクルージング。このボートがまたいい味を出していて、さながら「原付カヌー」といった風情です。長さ10〜15メートル、幅は2人が並んで座れる程度の船の船尾に、むき出しのエンジンが積んであります。エンジンからは長い棒が延びていて、よく見るとその先にスクリューがついています。その棒を操作して操舵を行います。
運河といっても、要は生活用水みたいなものなので、幅はそんなに広くないんですが、そのなかをかなりのスピードで進んでいくのでけっこうスリルがありました。ノリとしてはディズニーランドの「ジャングルクルーズ」に似ていますが、生活用水なので、洗濯物を干しているおばちゃんや、昼寝をしているおっちゃんの庭先を、エンジンの爆音を響かせながら船でかすめていく格好になるので、趣は大分違います。
そのあとは買い物タイム。現地ガイドが「果物は安いけど、他は高いからやめておいたほがいいです」とアドバイスしてくれましたので、冷やかすだけにしておきましたが、後日他の場所で120Bで買えた土産物が、700Bくらいの「初値」で売られていたりと、なかなか愉快な状態になっていました(いらねぇという顔をしたら速攻で値段を下げてきましたが)。狙った品物をどこまで安く買えるか、というのも海外旅行の楽しみの一つですよね。買い控えすぎて買い損なったりするのもよくある話ですが。
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